IT・システム判例メモ

弁護士 伊藤雅浩が,システム開発,ソフトウェア,ネットなどのIT紛争に関する裁判例を紹介します。

2014-01-01から1年間の記事一覧

クーポン販売サービス事業者による説明義務等 大阪地判平24.9.3(平23ワ8308)

クーポン販売サービス事業者が虚偽の説明を行ったとして,クーポンを販売した美容室が不法行為に基づく損害賠償請求を行った事例。

通信の秘密の意義 東京地判平14.4.30(平11刑わ3255号)

コンピュータシステムから電話料金の請求書等の情報を窃取した行為について,電気通信事業者法に定める「通信の秘密」の侵害に当たるかどうかが争われた刑事事件。

契約締結上の過失を認めた事例 最判平19.2.27判タ1237-170

ゲーム機の開発・販売に関する契約交渉が破棄された事例において,発注者の契約締結上の過失が認められた事例(システムではない)。

SEOサービスの義務内容 東京地判平24.8.8(平23ワ29946)

SEOサービス委託契約の合意内容が問題となった事案。

記事の転載と名誉毀損 東京高判平25.9.6(平25ネ3228)

インターネット上の記事の転載が,名誉毀損行為に該当するかどうかが争われた事例。

基本契約のみの締結で具体的契約が不成立とされた事例 東京地判平20.7.10(平19ワ30499)

基本契約は締結されていたものの,具体的な業務委託契約が締結されていないとされた事例。

ホームページ記載内容の証拠提出 知財高判平22.6.29(平22行ケ10081)

ホームページの情報の証拠の信用性に関して言及された裁判例。当該部分に限定して紹介する。

退任取締役が負うべき秘密の範囲 東京地判平24.2.21(平21ワ38953号)

退任時に差し入れた誓約書の「秘密」の範囲等が問題となった事例。

追加報酬と遅延に伴う損害賠償 東京地判平25.5.31(平22ワ4389,平22ワ16693)

工事現場のスケジュール管理システムの追加開発費用と,納期遅延に伴う損害賠償が問題となった事例。

不正アクセスとRMTによる損害 東京地判平19.10.23(平18ワ24714号)

オンラインゲームの管理プログラムに不正アクセスして仮想通貨量を増やし,RMT業者に売却した行為が問題となった事例。