開発
短期突貫工事によるウェブサイト開発案件での遅延の責任が開発ベンダではなく発注者のディレクターにあるとされた事例。 事案の概要 Yは,ファーストフードチェーンのKからキャンペーンの企画運営の委託を受け,YはXに対し,キャンペーンサイトの開発を委託…
NDA・基本契約までは締結されたが,具体的な契約が締結されないまま半年近く作業が行われれて終了したという事例。 事案の概要 Yは,富裕層向けサービス(本件サービス)を企画し,Xに対し,予算の上限1000万円と伝え,ウェブサイト開発の提案を依頼した。X…
書面による合意を超える部分の代金を,事後的に調整することが予定されていたかどうかが争われた事例。 事案の概要 Aから本件システムの開発を委託されたYは,Xとの間で,平成19年1月26日に業務委託基本契約を締結した。本件基本契約には,個別契約は,注文…
期限が過ぎてもシステムが納入されないとしてユーザが契約解除をしたのに対し,ベンダが契約上の対価の支払を行っていないとして損害賠償請求を求めたという事案。
当初に提示されていた金額を大幅に超過する請求をしたことによってユーザが解除したことについて,ベンダから民法641条に基づく損害賠償請求できるか否かが争いとなった事例。
古くて新しい論点である契約の性質(請負か?)と遅延の責任の所在が問題となった事例。
SQLインジェクション対策をしていなかったことについて開発会社の責任が問われた事例。
要件定義書に記載されていない機能について,当事者間のやり取りによって開発対象に含まれるとした事例。
契約を締結しないままレベニューシェア型でシステム開発作業を行ったとして報酬等を請求した事案
著名な野村證券・野村HDと,日本IBMとの間のシステム開発紛争。 本件の特徴としては,大規模開発における履行不能の成否,多段階契約の意義,責任限定条項の解釈など,この種の紛争における典型論点について詳細に述べられており,実務上の参考になると思わ…
複数の個別契約を順次締結しながら進められたAS/400からのマイグレーションプロジェクトが頓挫した場合におけるベンダの責任の範囲が争われた事例。 ※なお,本件は控訴審判決(東京高判平29.12.13)も出ている*1。なお,原判決には更正決定も出ており,主文…
データ移行の不整合の責任の所在等が争われた事例(そのほかにも多数の争点あり)。
システム開発頓挫の責任が,仕様凍結の合意後も大量の追加仕様を要求し続けたなど,ユーザにある一方で,ベンダは,リスクの説明をするなど,PM義務の履行をしていたとされた事例。旭川地判平28.3.29(http://d.hatena.ne.jp/redips+law/20161103/1478099168…
パッケージベースの開発において,カスタマイズの範囲が争われるとともに,検収手続が完了していないながらもシステムの完成が認められた事例。
開発が完了したというためにはシステムが支障なく動作し,十分な性能を有するものである必要があるとしつつ,ドキュメント等が不十分でそれが認定できないとした事例。
確定した仕様どおりに開発されているか否かをもってシステムの完成は判断されるとし,ユーザテストの不具合が再現しないことや,ユーザの挙げる不具合はいずれも軽微なものであることから完成を認め,さらにはベンダ代表者が謝罪したことや調停で譲歩した事…
開発委託契約の性質(請負・準委任の区別)と,追加報酬請求の可否や範囲が問題となった事例。
不具合への対応がどこまで求められるかが問題となった事例。
弁護士が開発を委託したシステムの完成が争点となった事例。
大規模医療システムの導入プロジェクトが頓挫した場合におけるベンダ・ユーザの責任の所在・割合と損害の額等が問題となった事例。
ERPパッケージの導入プロジェクトが頓挫し,その責任の所在が争われた事例。
月単位,人単位で業務に従事させた契約の解釈が問題となった事例 事案の概要 ベンダXとユーザYは,平成23年5月31日,請負業務に関する基本契約(本件基本契約)を締結し,本件基本契約に基づく個別契約として,3回にわたって(合計代金420万円)が締結された…
調査契約,保守管理契約という2つの契約の法的性質(請負・準委任)が争われた事例。
多段階契約方式を採用するプロジェクトにおいて,後続工程にかかる契約が締結されなかった場合に,締結済み契約の値引き分を改めて請求できるかどうかが争われた事例(原審:東京地判平26.11.20(平25ワ11481))
既存システムからのデータ移行ができなかったことが債務不履行に該当するか否かが争われた事例。
ソーシャルゲームの開発中に退職した従業員らが,会社から開発頓挫の責任を追及された事例。
システム開発プロジェクトが頓挫したが,その原因がユーザ側の事情によるものであるとして,ユーザの損害賠償義務が認められた事例。
スマホアプリが完成といえるために必要な機能は,どこまでなのかが争点となった事例。
サービス期間中での解約における残期間分の料金支払義務の存否のほか,金額等の明示的な合意がない場合における業務委託契約の成否等が問題となった事例
多数の不具合が指摘されたものの,いずれも瑕疵にはあたらないとされた事例。