IT・システム判例メモ

弁護士 伊藤雅浩が,システム開発,ソフトウェア,ネットなどのIT紛争に関する裁判例を紹介します。

納期徒過に関するベンダの帰責性 東京地判平31.2.4(平29ワ14039)

期限が過ぎてもシステムが納入されないとしてユーザが契約解除をしたのに対し,ベンダが契約上の対価の支払を行っていないとして損害賠償請求を求めたという事案。

転売サイトから入手したアマゾンギフト券とアカウント停止扱い 東京地判平30.3.9(平28ワ38586)

転売サイトからアマゾンギフト券を入手し,複数アカウントにて使用しようとしたところ,アカウントが停止されたという事案。

医療機関データベースのクローラーによる取得と利用 東京地判平27.2.13(平24ワ24738)

クローラーによって医療機関データを収集・利用したことが不法行為を構成するか否かが争われた事例

ネットオークションにおける出品者実在確認義務等 東京地判平30.7.25(平30レ158)

ネットオークションで詐欺に遭ったとされる落札者が,サービス運営者に対し,出品者の実在性を確認していないこと等が債務不履行にあたると主張した事例。

リワード広告における不正操作 東京地判平30.1.22(平28ワ12246)

機械的な操作などで大量のダウンロードを行ったことを理由に,広告主がリワード広告報酬の支払いを拒絶したという事案。

仮想通貨流出における取引所の責任 東京地判平31-01-25(平29ワ22870)

不正にビットコインに交換されて出コインされたという事案における取引所運営者の責任が問題となった事例。

決済サービス提供者における3Dセキュア導入の要否 東京地判平30.3.29(平28ワ13202)

カードの不正利用によってチャージバックされたネットショップ運営者が,決済サービス提供者に対して,立替払金の返還を求めたのに対し,セキュリティ対策が不備であるとして拒絶した事案

多段階契約における641条解除の成否 東京地判平30.10.12(平28ワ19578)

当初に提示されていた金額を大幅に超過する請求をしたことによってユーザが解除したことについて,ベンダから民法641条に基づく損害賠償請求できるか否かが争いとなった事例。

開発契約の性質・遅延の責任の所在 東京地判平3.2.22判タ770-218

古くて新しい論点である契約の性質(請負か?)と遅延の責任の所在が問題となった事例。

著作権条項の解釈(控訴審)知財高判令元.6.6(平30ネ10052)

開発委託契約における著作権帰属条項の解釈が争われた事例の控訴審。

ソースコードと営業秘密(控訴審)知財高判令元.8.21(平30ネ10092)

ソースコードが営業秘密に当たるとして不正競争を認めた事案の控訴審

コインチェック事件 東京地判平31.2.4(平30ワ14724)

不正アクセスによる事故後にサービスを停止したことが債務不履行に該当するか否かが争われた事案。

SQLインジェクション対策不備の責任 東京地判平30.10.26(平29ワ40110)

SQLインジェクション対策をしていなかったことについて開発会社の責任が問われた事例。

契約書は虚偽表示,履行も認められず 東京地判平24.5.30(平22ワ16272)

アジャイルによる開発の履行の有無が争点の一つとなった事例。

契約時から大幅に仕様が変わった請負契約における仕事の完成 東京地判平29.11.21(平27ワ32041)

ゲームの開発において,途中でどんどん仕様が変わっていってしまい,リリースには至らなかったという事案における「仕事の完成」の認定が問題となった事例。

要件定義書に記載のない仕様の合意 東京地判平27.2.18(平26ワ6825)

要件定義書に記載されていない機能について,当事者間のやり取りによって開発対象に含まれるとした事例。

契約書なきレベニューシェア 東京地判平30.2.27(平27ワ16237)

契約を締結しないままレベニューシェア型でシステム開発作業を行ったとして報酬等を請求した事案

コインハイブ事件 横浜地判平31.3.27(平30(わ)509)

マイニングツール,Coinhiveをサイトに設置し,閲覧者にツールを実行させていたことについて,不正指令電磁的記録保管罪の成否が問題となった事件(控訴審係属中)。

プログラム著作物の創作性の主張・立証責任 大阪地判令元.5.21(平28ワ11067)

プログラムの著作物性について,何を主張・立証すべきかが問題となった事例。 事案の概要 Yが販売する飲食店向けの注文管理・商品管理ソフトウェアのプログラム(Yプログラム)は,Xが開発したものを複製又は翻案したものであるとして,XがYに対し,本件プロ…

グルメ情報サイトからの店舗情報削除請求 東京地判平29.8.8(平28ワ28265)

レストランを運営するXが,グルメコミュニティサイトを運営するYに対し,店舗情報が掲載されたことが不法行為等に該当するとして,削除とともに損害賠償請求をした事案。

口コミサイトランキング操作と品質等誤認惹起行為 大阪地判平31.4.11(平29ワ7764)

口コミサイトで,ランキング1位と表示された事業者が,不正競争に該当するかが争われた事例。

多段階契約と履行不能(野村vs日本IBM) 東京地判平31.3.20平25ワ31378

著名な野村證券・野村HDと,日本IBMとの間のシステム開発紛争。 本件の特徴としては,大規模開発における履行不能の成否,多段階契約の意義,責任限定条項の解釈など,この種の紛争における典型論点について詳細に述べられており,実務上の参考になると思わ…

ブロッキング差止め 東京地判平31.3.14(平30ワ13295)

NTTグループが実施すると宣言したサイトブロッキングの実施について差止めを求めた事件。

個人情報保護法20条・22条違反と不法行為(ベネッセ事件)千葉地判平30.6.20金商1548-48

2014年に起きた大量の個人情報漏えい事件関連の民事訴訟の一つで,千葉で提起されたもの。個人情報保護法の規定の違反と,不法行為責任の関係や,セキュリティ対策についての具体的義務の水準について触れた点が注目された。

ソースコードと営業秘密の不正使用 東京地判平30.11.29(平27ワ16423)

元従業員が競合ソフトウェアの開発に関わったという事例におけるソースコードの「使用」が争点となった事例。

ゲームシナリオ作成契約と請負/準委任 東京地判平30.10.26(平30ワ3180)

ゲームの企画及びシナリオの作成に関する委託契約の性質が問題となった事例。

ソフトウェアを自ら使用するために必要な範囲での利用(著作権条項の解釈) 東京地判平30.6.21(平29ワ32433)

開発委託契約における著作権の帰属・許諾に関する規定の解釈が問題となった事例。

ダウンロード先URLの教示と公衆送信権侵害 東京地判平30.1.30平29ワ31837

ヤフオクにて,落札者にダウンロード先URLを教示する行為が著作権(公衆送信権)侵害となるか否かが争われた事例。

著作権法によるプログラムの保護 東京地判昭57.12.6(昭54ワ10867) スペースインベーダーパート2事件

プログラムが著作権法のもとで保護を受けるか否かが争われた事例。

ガチャの表示の不当性 東京地判平30.9.18(事件番号略)

期間限定で提供されていたガチャの表示を巡ってユーザがゲーム運営会社を債務不履行・不当利得・不法行為等に基づいて返金を求めた事案。