IT・システム判例メモ

弁護士 伊藤雅浩が,システム開発,ソフトウェア,ネットなどのIT紛争に関する裁判例を紹介します。

2010-01-01から1年間の記事一覧

dentsuドメイン使用差止 東京地判平19.3.13

不正競争防止法に基づいて,ドメインの不正保有・使用の差止請求が認められた事案。

プログラムの検証行為と著作権侵害 知財高判平22.4.27

FX取引を自動的に行うプログラムの検証目的で作成したプログラムに関する問題について争われた事案を取り扱います。

著作権が侵害あるとの虚偽告知 東京地判平14.7.25

「IT判例」には分類しにくいところですが,ゲームソフトをめぐる著作権侵害の事実を第三者に告知したことが,競業者の誹謗行為として,不正競争防止法に基づく損害賠償が認められた事例を紹介します。

契約不成立と契約締結上の過失(2) 東京地判平20.9.30

前回に引き続き,システム開発の契約書取り交わし前に作業着手した場合のベンダからユーザに対する請求の事案を取り上げます。

契約不成立と契約締結上の過失 東京地判平20.7.29

システム開発の契約書を取り交わさないまま設計作業を行った場合におけるベンダーからユーザに対する報酬・損害賠償請求に関する一つの事例を紹介します。

発注者としての協力義務 東京地判平19.12.4

システムが完成しなかった場合においてユーザが発注者としての責任を果たしていたかどうかが問題となった事例

著作権侵害の主体(動画配信サービス) 東京地判平21.11.13

著作権侵害となる動画配信が行われていたサイト運営者が負うべき責任が問題となった事例。

いわゆる経由プロバイダの発信者開示情報議義務 最判平22.4.8

ネット接続業者であるNTTドコモに対して発信者情報開示請求を行った事案において,ドコモが「特定電気通信役務事業者」に該当するかどうかが問題となった事例。

プログラム著作権譲渡契約書の解釈 知財高判平18.3.31判時2022-144

著作権を譲渡する契約において,「翻案権も譲渡する」と明示していなかった場合に,著作権法61条2項の推定を覆すことが出来るかどうかが問題となった事例。

確約書の位置づけと契約の成否 東京地判平17.2.23 判時1946-82

「システムを言い値で買い取ることを確約する」と書かれた「確約書」の法的が問題となった事例。

アルゴリズム特許 知財高判平20.2.29判時2012-97

ハッシュ関数に関する発明についての特許性(特に「発明性」)が問題となった事例。

システム採用の覚書 東京地判平17.9.21判時1943-46

システムの採用に関する覚書締結後に,採用されなかった場合の責任が争われた事件。

開発契約とサーバ売買契約の関係 東京地判平18.6.30判時1959-73

開発契約が解除された場合に,不要となったサーバの売買契約も併せて解除できるかが争われた事件

従業員による競合会社の設立等 東京地判平21.1.19判時2049-135

従業員の負う競業避止義務と,派遣における経歴の詐称が争われた事件

瑕疵の程度と契約の解除 東京地判平14.4.22判タ1127-161

システムに瑕疵があることを理由に契約の解除ができるかどうかが争われた事件

データベースの著作物性 東京地中間判平13.5.25判時1774-132

自動車整備に関する情報を収録したマスタデータ(データベース)の著作物性が争点となった事件

システム開発契約の成立要件 名古屋地判平16.1.28判タ1194-198

システム開発プロジェクトが,契約書を取り交わさないまま途中で頓挫した場合において,契約の成立が争点の一つとなった事件。