IT・システム判例メモ

弁護士 伊藤雅浩が,システム開発,ソフトウェア,ネットなどのIT紛争に関する裁判例を紹介します。

判例一覧

当ブログで掲載する判例のリストです。

【争点別】システム開発をめぐる紛争インデックス

システム開発紛争事例を,争点別にまとめました。非常に乱暴に要約しているので,詳細はリンク先または判決文をご確認ください。個別のエントリを追加したら随時インデックスも更新します。

(仕掛中)【争点・分野別】(システム紛争以外の)インデックス(仕掛中)

システム開発・運用関連裁判例以外の当ブログ収録裁判例について,論点・分野別のインデックスをまとめておきます(同一の裁判例が複数個所に記載されていることもあります)。非常に乱暴に要約しているので,詳細はリンク先または判決文の原文でご確認くだ…

ビジネスソフトウェアの表示画面に関する著作権侵害(控訴審)知財高判令4.3.24(令3ネ10083)

書店向け業務ソフトの表示画面に関する著作権侵害の成否が争われた事案の控訴審判決。

アジャイル開発と開発言語の合意・未完成の責任 東京地判令3.9.30(平31ワ3149)

アジャイル開発の紛争事例。ポイントは、①契約の性質は請負か、②開発言語や納期などの債務の内容の合意、③損害の範囲。

幹部による同業他社への引抜行為 東京地判令4.2.16(令元ワ17950)

大手コンサルティングファームの幹部が、競合に転職後、チームメンバーらに転職するよう勧誘した行為が、社会的相当性を逸脱するものであるかが争われた事例。(本件は、「IT・システム判例」ではないが、IT業界全般で起こりがちな話で注目を集める事案なの…

ハッキングによる暗号資産流出の責任 東京高判令2.12.10金商1615-40

不正アクセスによってビットコインが外部に不正送付されたユーザが、暗号資産(仮想通貨)交換業者に対して損害賠償等を求めた事案において、利用規約中のパスワード管理に関する免責条項によって免責されるか否かが問題となった事例。

準委任契約に基づく報酬請求と善管注意義務違反 東京地判令2.9.24(平28ワ28934)

開発は途中で終わった場合でも、準委任契約に基づく報酬請求はできるが、適切な計画立案・実行ができていなかったとして善管注意義務違反が認められた事例。

完成前の解除と既払金の返金と契約の性質 東京地判令2.3.13(平29ワ32845)

アプリ開発において契約が解除され、既払い金の返還が争われた事案において、契約の性質が請負契約か、技術・労務提供を目的とした無形契約であるか等が争われた事例。

先行開発の見切り発車と契約の成否 東京地判令2.6.15(平31ワ6095)

ベンダによる開発行為は,共同開発の委託という合意に基づくものであって相当報酬額の請求ができるか(主位的請求),仮に合意がなくとも合意が不成立になったことについて相手方に契約締結上の過失があるか(予備的請求)が問題となった事例。

ビジネスソフトウェアの表示画面に関する著作権侵害の成否 東京地判令3.9.17(平30ワ28215)

書店向け業務ソフトの表示画面に関する著作権侵害の成否が争われた事案。

宿泊予約仲介プラットフォームの責任 東京地判令元.9.5(平28ワ32620)

利用者が「静かな部屋」をリクエストして部屋を予約したが実態と異なっていたとして,利用者が予約仲介プラットフォーム事業者の責任を追及した事案。

ツイートにおけるスクショの添付と引用 東京地判令3.12.10(令3ワ15819)

スクリーンショット形式でツイートを添付した行為について,引用の成否が問題となった事例。

放置系RPGの著作権侵害 知財高判令3.9.29(令3ネ10028)

スマートフォン用RPGのゲームの著作権侵害が争われた事例。

著作権侵害と表明保証違反 東京地判令3.6.18(平31ワ3100)

全株式取得による買収の直後に,大胆な著作権侵害の事実が発覚したことにより,表明保証違反・補償義務の有無が問題となった事例。

Googleマイビジネスアカウントの不適切な運用による責任 東京地判令3.1.26(令2ワ2605)

Googleマイビジネスアカウントの運用を適切に行わなかったことによる責任が追及された事例。

インフルエンサーキャスティングPFの中抜き禁止合意違反と違約金 東京地判令2.11.6(平31ワ3350)

いわゆるインフルエンサー(フォロワー数の多いSNS利用者)と,企業とのマッチングを行うサービスにおいて,直接取引を行った行為が禁止行為に当たるとして,プラットフォーム運営者が企業に対し違約金を請求したところ,違約金条項の有効性が問題となった事…

懲戒請求者リストの訴訟上の提出と不法行為 横浜地判令2.12.11(令和2ワ2097)

弁護士に対する大量懲戒請求事案に関し,損害賠償請求をした弁護士が裁判所に懲戒請求者のリストを提出した行為について不法行為に当たるかが争われた事例。

ハッシュタグ使用と商標的使用 大阪地判令3.9.27(令2ワ8061)

他社のブランド名のハッシュタグを使用したメルカリの出品者に対して,商標権侵害を認めた事例。

契約の成立と契約締結上の過失(いずれも否定) 東京地判平30.1.31(平27ワ31116)

元請けから下請けに対し,請負契約の成立や契約締結上の過失を主張したがいずれも退けられた事例。

請負契約の成否と人件費相当の損害 東京地判平30.3.6(平28ワ37748)

システム未完成の責任を問われた開発者が契約の成立を否定するとともに,注文者の人件費相当額の損害について争われた事例。

1ライセンスでの使用可能な範囲の解釈と,違約金合意の有効性 東京地判令3.3.24(平30ワ38486)

ソフトウェアの1ライセンスで許諾される利用可能な範囲と,通常料金の10倍という高額な違約金を定める条項の有効性が問題となった事例。 注:知財高判令3.11.29(令3ネ10035)にて,原審が維持されている。特に特筆すべき個所はない。

事業者による「合理的」判断について(モバゲー規約控訴審)東京高判令2.11.5(令2ネ1093)

モバゲー会員規約の免責文言について,適格消費者団体が不当条項に当たると主張していた事件の控訴審判決。

野村vsIBM事件控訴審 東京高判令3.4.21(平31ネ1616)

東京地裁の判断が覆されてユーザである野村HDの請求が棄却されたことで話題になった控訴審判決。

業務上作成したソースコードの保存等請求と特定 東京地判令元.12.26(平29ワ28231他)

会社が退職した従業員に対し,業務上作成したソースコードの保存してPCの引渡し等を求めるとともに複製等を禁止するよう求めたところ,その特定性が争われた事案。

サービス終了の通知と代替措置の案内 東京地判平26.6.10(平25レ385)

事業者が,利用者の同意を得ることなくサービスを終了したことが債務不履行となるかが争われた事例。

プログラムの改変目的と電子計算機損壊等業務妨害罪の成否 高松地丸亀支判令3.1.23(令元わ212号)

社内エンジニアが,社内システムのプログラムを書き換えて退職し,その後動作しなくなったという件について,電子計算機損壊等業務妨害罪(刑法234条の2)の成否が問題となった事例。

プログラムの著作物性(否定)東京地判令2.3.4(平29ワ19073)

ステップ数が多いこと,機能が特殊であること,命令後の選択,ライブラリの呼び出しやパラメータの設定等に工夫をしたことなどの主張がいずれもプログラムの創作性の認定に至らなかった事例。

プログラムの著作物性(肯定)大阪地判令3.1.21(平30ワ5948)

構造体の採用,高速化等の処理方法の具体的な工夫によってプログラムの創作性が認められた事例。

ソフトウェア開発契約の法的性質 東京地判令2.12.22(令元ワ21149)

ソフトウェア開発契約に基づく開発行為が,要件定義を行わず,都度要望を反映させる方式で,月額固定報酬であったことから,準委任契約であって,ベンダからの解約申入れが認められた事例。