IT・システム判例メモ

弁護士 伊藤雅浩が,システム開発,ソフトウェア,ネットなどのIT紛争に関する裁判例を紹介します。

開発

SQLインジェクション対策不備の責任 東京地判平30.10.26(平29ワ40110)

SQLインジェクション対策をしていなかったことについて開発会社の責任が問われた事例。

要件定義書に記載のない仕様の合意 東京地判平27.2.18(平26ワ6825)

要件定義書に記載されていない機能について,当事者間のやり取りによって開発対象に含まれるとした事例。

契約書なきレベニューシェア 東京地判平30.2.27(平27ワ16237)

契約を締結しないままレベニューシェア型でシステム開発作業を行ったとして報酬等を請求した事案

多段階契約と履行不能(野村vs日本IBM) 東京地判平31.3.20平25ワ31378

著名な野村證券・野村HDと,日本IBMとの間のシステム開発紛争。 本件の特徴としては,大規模開発における履行不能の成否,多段階契約の意義,責任限定条項の解釈など,この種の紛争における典型論点について詳細に述べられており,実務上の参考になると思わ…

マイグレーションの失敗 東京地判平28.10.31(平23ワ10498)

複数の個別契約を順次締結しながら進められたAS/400からのマイグレーションプロジェクトが頓挫した場合におけるベンダの責任の範囲が争われた事例。 ※なお,本件は控訴審判決(東京高判平29.12.13)も出ている*1。なお,原判決には更正決定も出ており,主文…

データ移行に関するベンダの責任 東京地判平28.11.30(平25ワ9026)

データ移行の不整合の責任の所在等が争われた事例(そのほかにも多数の争点あり)。

ユーザの協力義務違反 札幌高判平29.8.31(平28ネ189)

システム開発頓挫の責任が,仕様凍結の合意後も大量の追加仕様を要求し続けたなど,ユーザにある一方で,ベンダは,リスクの説明をするなど,PM義務の履行をしていたとされた事例。旭川地判平28.3.29(http://d.hatena.ne.jp/redips+law/20161103/1478099168…

カスタマイズ範囲の画定と検収協力義務 東京高判平27.6.11(平26ネ6015)

パッケージベースの開発において,カスタマイズの範囲が争われるとともに,検収手続が完了していないながらもシステムの完成が認められた事例。

システムの開発対象と完成 東京地判平26.9.10(平22ワ46537他)

開発が完了したというためにはシステムが支障なく動作し,十分な性能を有するものである必要があるとしつつ,ドキュメント等が不十分でそれが認定できないとした事例。

システムの完成と追加作業報酬請求 大阪高判平27.1.28(平26ネ593他)

確定した仕様どおりに開発されているか否かをもってシステムの完成は判断されるとし,ユーザテストの不具合が再現しないことや,ユーザの挙げる不具合はいずれも軽微なものであることから完成を認め,さらにはベンダ代表者が謝罪したことや調停で譲歩した事…

請負・準委任の区別と追加報酬請求の可否 東京地判平28.4.20(平25ワ11770)

開発委託契約の性質(請負・準委任の区別)と,追加報酬請求の可否や範囲が問題となった事例。

医療機器の不具合と売主の責任 東京地判平28.2.26(平25ワ22258号)

不具合への対応がどこまで求められるかが問題となった事例。

集団訴訟管理システムの完成 東京地判平28.4.1(平26ワ25549)

弁護士が開発を委託したシステムの完成が争点となった事例。

システム開発頓挫の責任 旭川地判平28.3.29(平23ワ99号ほか)

大規模医療システムの導入プロジェクトが頓挫した場合におけるベンダ・ユーザの責任の所在・割合と損害の額等が問題となった事例。

ERPパッケージ導入失敗の原因と責任 東京地判平28.4.28(平21ワ34501)

ERPパッケージの導入プロジェクトが頓挫し,その責任の所在が争われた事例。

表題「請負」で実質はSES契約 東京地判平27.6.25(平25ワ11199)

月単位,人単位で業務に従事させた契約の解釈が問題となった事例 事案の概要 ベンダXとユーザYは,平成23年5月31日,請負業務に関する基本契約(本件基本契約)を締結し,本件基本契約に基づく個別契約として,3回にわたって(合計代金420万円)が締結された…

請負か準委任か 東京地判平24.3.14(平23ワ690)

調査契約,保守管理契約という2つの契約の法的性質(請負・準委任)が争われた事例。

次フェーズ契約不成立時の処理 東京高判平27.5.21(平26ネ6326)

多段階契約方式を採用するプロジェクトにおいて,後続工程にかかる契約が締結されなかった場合に,締結済み契約の値引き分を改めて請求できるかどうかが争われた事例(原審:東京地判平26.11.20(平25ワ11481))

データ移行失敗の責任 東京地判平22.11.18(平20ワ15062)

既存システムからのデータ移行ができなかったことが債務不履行に該当するか否かが争われた事例。

開発途中で退職したエンジニアの責任 東京地判平27.3.26(平26ワ12971)

ソーシャルゲームの開発中に退職した従業員らが,会社から開発頓挫の責任を追及された事例。

ユーザ事情による解除 東京地判平27.3.24(平24ワ6128)

システム開発プロジェクトが頓挫したが,その原因がユーザ側の事情によるものであるとして,ユーザの損害賠償義務が認められた事例。

アプリの未完成 東京地判平26.10.28(平24ワ35991)

スマホアプリが完成といえるために必要な機能は,どこまでなのかが争点となった事例。

サービス期間途中での解約 東京地判平26.11.5金商1460-44

サービス期間中での解約における残期間分の料金支払義務の存否のほか,金額等の明示的な合意がない場合における業務委託契約の成否等が問題となった事例

多数の不具合が指摘された事例 東京地判平26.10.1(平23ワ33791)

多数の不具合が指摘されたものの,いずれも瑕疵にはあたらないとされた事例。

瑕疵の有無 東京地判平26.9.25(平24ワ28408)

ユーザが主張する瑕疵の存在が認められなかった事例

ユーザの協力義務違反による頓挫 東京地判平23.10.20(平20ワ25855)

ユーザに協力義務違反があって中途で作業が終了した場合におけるベンダからの請求額の考え方(民法536条2項の適用)。

契約範囲外の作業の追加報酬請求と瑕疵担保責任の除斥期間 東京地判平25.9.30(平23ワ38235)

発注者から追加で挙げられた要望の対応に関し,要望管理表に基づく工数と見積書から追加報酬請求が認められ,瑕疵修補に代わる損害賠償請求は除斥期間にかかったとした事例

ユーザの協力義務違反の有無 東京地判平26.4.7(平24ワ21809)

開発の遅延がベンダのみにあるのか,ユーザにもあるのかが争われた事例。

低廉すぎる責任限定条項の解釈 東京地判平16.4.26(平14ワ19457)

賠償額は委託料を上限とするという条項の解釈が問題となった事例

出来高割合による報酬請求の認定 東京地判平26.9.11(平23ワ1742)

開発が途中で停止したことの責任の所在と,その時点までの出来高の評価が問題となった事例。