IT・システム判例メモ

弁護士 伊藤雅浩が,システム開発,ソフトウェア,ネットなどのIT紛争に関する裁判例を紹介します。

知財

プログラムの著作物性 東京地判平15.1.31(平13ワ17306号)

電車線設計用プログラムの創作性,類似性が争われた事件。

プログラムの著作権帰属が争われた事例 東京地判平16.4.23(平15ワ6670号)

PS用プログラムの開発を受託した個人プログラマと発注者との間でプログラムの著作権帰属が争われた事例

釣りゲームの著作権侵害控訴審 知財高判平24.8.8(平24ネ第10027号)

グリーが携帯電話向け釣りゲームの著作権侵害等を理由にDeNAを訴えた事件の控訴審判決。

ソフトウェアライセンス契約の解釈 東京地判平16.9.29(平14ワ23838号)

ソフトウェアAを組み込んで応用ソフトウェアBを開発するというソフトウェアAのライセンス契約の解釈が問題となった事例。

インターネット関連発明における侵害主体 知財高判平22.3.24判タ1358-184

ブラウザにアドレスバーに数字を入力することで特定のウェブサイトにアクセスできるという特許を有していたXが,JAddressというサービスを提供していたYに対し,サービスの差止め等を求めた事件(特許法判例百選[第4版]65)。

プログラムの著作物性 知財高判平24.1.25(平21ネ10024号)

「混銑車自動停留ブレーキ及び連結解放装置」に組み込まれたプログラムについて,プログラムの著作物性が争われた事件。

釣りゲームの著作権侵害 東京地判平24.2.23(平21ワ第34012号)

グリーが,DeNA及び開発会社に対し,携帯電話向けの魚釣りゲームの著作権を侵害したとして,差止等を求めた事例。

メタタグ使用による商標権侵害 大阪地判平17.12.8(平16ワ12032号)

競争相手の登録商標をメタタグに埋め込んだ行為の商標権侵害が争われた事例。

チュッパチャプス事件控訴審 知財高判平24.2.14(平22ネ100076号)

ショッピングモール(楽天)の出店者が商標権侵害を行っていた場合において,そのモールの運営者も商標権侵害が成立するかどうかが争われた事例の控訴審。

私的録画補償金控訴審 知財高判平23.12.22(H23ネ10008号)

東芝vsSARVHで知られる私的録画補償金に関する訴訟の控訴審。

営業秘密の不正使用等 知財高判平23.9.27(平22ネ10039号)

ITの事例ではないのだが,営業秘密に関し,原審と控訴審とで結論が大きく変わった興味深い判例。

職務著作の成否2 知財高判平23.3.15(平20ネ11502号)

退職従業員から,情報システムの著作権の帰属確認を求めた事案。

退職従業員による同種ソフトウェアの開発 東京地判平18.12.13(東京地裁(ワ)12938号)

退職した従業員が個人で開発した行為が問題となった事案。

出店者による商標権侵害行為とモール運営者の責任 東京地判平22.8.31

ショッピングモール(楽天)の出店者が商標権侵害を行っていた場合において,そのモールの運営者も商標権侵害が成立するかどうかが争われた事例。

職務著作の成否 東京地判平22.12.22

会社Xに入社する前後にYによって作成されたプログラムの著作権の帰属が争われた事例。

退職従業員による類似ソフト開発(増田足チャート)東京地判平23.1.28

退職した従業員が新たに興した会社(被告Y)の開発した株価分析ソフトウェアが,前職会社(X)の著作権侵害となるかが争われた事例。

著作権譲渡対価と寄付金 知財高判平22.5.25

グループ会社間でのシステム譲渡によって支払われた金銭が寄付金にあたるとして法人税の更正処分が出されたのに対し,連結法人X(岡三証券グループ)が取り消しを求めた事案。

私的録画補償金に関する協力義務 東京地判平22.12.27

私的録画補償金管理協会(SARVH)が,DVD録画機器を販売する東芝に対して,私的録画補償金を支払わなかったことを理由に損害賠償の支払いを求めた事件。

プログラムの検証行為と著作権侵害 知財高判平22.4.27

FX取引を自動的に行うプログラムの検証目的で作成したプログラムに関する問題について争われた事案を取り扱います。

著作権が侵害あるとの虚偽告知 東京地判平14.7.25

「IT判例」には分類しにくいところですが,ゲームソフトをめぐる著作権侵害の事実を第三者に告知したことが,競業者の誹謗行為として,不正競争防止法に基づく損害賠償が認められた事例を紹介します。

プログラム著作権譲渡契約書の解釈 知財高判平18.3.31判時2022-144

著作権を譲渡する契約において,「翻案権も譲渡する」と明示していなかった場合に,著作権法61条2項の推定を覆すことが出来るかどうかが問題となった事例。

アルゴリズム特許 知財高判平20.2.29判時2012-97

ハッシュ関数に関する発明についての特許性(特に「発明性」)が問題となった事例。

データベースの著作物性 東京地中間判平13.5.25判時1774-132

自動車整備に関する情報を収録したマスタデータ(データベース)の著作物性が争点となった事件

ライセンス違反利用の損害額 東京地判平13.5.16判時1749-19

違法コピーによるソフトウェア利用の損害賠償額をどのように算定するかが問題となった事件。